訝れ

暮れ、というか大晦日に二年前に配信されたとある楽曲を知った。

 

まるで脳みそをぶん殴られた様な、そんな楽曲だった。

 

その歌は懐疑論に焦点を当てた歌詞で。

その歌は猜疑心を煽る様なリズムで。

その歌は生と死への疑問を持った詩で。

その歌は人の心に注目した曲だった。

 

聴いた僕は何故だかたまらなく胸が締め付けられる。そんな気がした。

 

何の為に生きてるのか?

 

その疑問に一石を投じるような。

まるで現状のままで良いのか?と自分達に訴えかけてるような。

意図が沢山ありすぎてどれも伝えたい事なのだろうが、とにかく心を揺さぶられた。


『只痛くて 怖くて 哀しくて!
僕は何のため生きてるの いつの間にか
疑うと云う事さえ 疑ってしまった』

 

後半のサビの部分。

疑うと云う事さえ疑ってしまった。

この歌詞の盛り上がり方とMVのシーンが脳裏から離れない。

何故人は嘯き、憂い、悲み、疑うのか。

 

そんな〝怪物〟は誰にでも住みついて要て、そんな〝怪物〟は僕の中にも要るのだろう。

少しでもその〝怪物〟と分かり合えたいと思った。